資産性と収益性のどちらにも良い街というのは、売ってよし貸してよしな街のことです。資産性がよく収益性が平均以下となると、高く売れるが、賃貸としては適してないというエリアになります。資産性が平均以下でも収益性がよければ、新築時と比べて売るときの価格は低めでも、家賃は高く貸せるエリアということになります。これは都心であれば、相応の資産価値はどこでも期待することができます。住心地や周辺環境を重視して街を絞ったら、PRBやPERを確認して家を選ぶということもありだと思います。資産性と収益性の兼ね合いとして、良好な街というと、銀座や田町、品川といった、もともと商業や業務のエリアとして発達して、マンションの供給が近年活発になったところが多いようです。利便性がとても高いので、賃貸の家賃は高めですが、マンションとしての価格はそんなに高くはありません。住宅地としての成熟度がそんなに高いわけではないわりに、周辺には商業施設が充実しているので、生活利便性は高いといえます。資産性が良好で、収益性が平均以下というのは、以前はマンションの供給が活発だったのに、近頃では中古物件の売買が中心となっている街が多いといえます。たとえば半蔵門や大崎、表参道といったところが当てはまります。賃料に対して物件の価格がとても高く、PERが振るわないといえます。ただ、住宅地として、現在でも人気が高く売却価格は維持されています。一方で、資産性の方は、平均以下でも、収益性が良好な駅として、馬喰駅や田端といった都心の外側の駅が多いようです。価格の方はそんなに高くありませんが、利便性は確保されているので、賃貸に出すと賃料が相応に期待できるからです。